「精神科医がうつ病患者を治療できるのと同じ理由です。」

「しかし、精神科医はうつ病の人を見て、うつ病だとは分からないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、病院へ来る人は、普通、鬱的症状が強いために日常生活に支障がある人です。」

「なるほど。そういう人は症状を改善したいので、問診されたときに嘘は言わないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕のところへ来た人も鬱で日常生活に支障がある人ですが、精神科医がやるような問診はしていません。」

「それでは、鬱だということが分からないのではありませんか」と町会長。

「3人目の患者が治ったあたりから、心臓防御反応の仮説に確信を抱くようになっていたので、患者さんが『うつ病で困っている』と言うと『手とか足を脱臼や骨折したことはありませんか』と言うのが、お決まりの問診でした。」

「手足の脱臼や骨折がうつ病と関係しているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。うつ病は、心臓の機能が低下しているため、これ以上心臓に負担をかけないようにするための反応で病気ではありません。だから、心機能をあげれば、簡単に改善します。」

「もしかして、心臓の機能低下が手足の脱臼や骨折と関係しているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。心臓を支配している心経という経絡は、手の小指から出ているので、小指を突き指しただけでうつ病になることがあります。」

「小指を突き指しただけでうつ病になることがあるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。小指の突き指でうつ病になった場合、突き指によって小指の関節に生じた硬結を緩めれば、症状が改善します。」

「どうすれば緩めることができるのですか」と町会長。

「鍼灸でも緩められるし、赤外線レーザーでも緩められます。また、陽のパワーストーンで作ったツボ押し棒で押しても緩めることもできます。」

「それでは、鬱病は誰でも治せるのですね」と町会長。

「実は、口で言うほど簡単ではありません。簡単に治るのなら、うつ病の人は精神科にはいかないで、鍼灸師のところに行くでしょう。」

「それはそうですよね。精神科に行くというのは抵抗があるでしょうからね」と町会長。

「僕は、最初、赤外線レーザーを使っていたのですが、硬結を緩めて心経に気が流れるようにしても、次週来たときには元に戻ってしまっていることに気がつきました。鍼灸と同じように、3日ぐらいは症状が和らぐのですが、1週間も経つと元に戻ってしまうのです。幸いなことに、その患者は他の症状が改善していたので、1週間後に来て、元に戻ってしまう原因を突き止めることができました。」

「なぜ元に戻ってしまうのでしょうか」と町会長。

2020/1/5